斑鳩

法隆寺
 (TEL 0745−75−2555)    その1

1.最寄駅
JR大和路線法隆寺駅から北へ徒歩25分。
または 近鉄橿原線近鉄郡山駅からバス「法隆寺前」行乗車。


2.沿革
  聖徳宗総本山・法隆学問寺、「法隆寺」は、又の名を斑鳩(鵤、いかるが)寺と言い、用明天皇が自らの病気平癒を祈って、お寺と仏像を造ることを祈願されました。しかし、その実現を見ないまま崩御されたので、607年(推古15年)第33代推古天皇と聖徳太子が第31代用明天皇の遺志を継ぎ創建されたと伝えられています。その後、日本書紀によると670年に全焼し、693〜4年にかけて再建されましたが、それでも飛鳥時代の姿を今に伝える世界最古の木造建造物で、1993年12月ユネスコの世界文化遺産のリストに日本では初めて登録され、その広さは、総面積18万7千平方メートルで、境内には55の建物が在りますが、それらを大きく分けると、金堂、五重塔などの主要伽藍で、白鳳、天平、藤原、鎌倉の各時代に随時建立され、俗に法隆寺と云う「西院伽藍」と、その東に在って、太子が斑鳩宮の跡に建立された夢殿を中心とした「東院伽藍」からなっています。

また、1400年に及ぶ輝かしい伝統を今に誇る法隆寺の宝物類は、国宝と重要文化財に指定された物だけでも約190件、点数にして2300余点に及んでいます。

 なお、拝観時間は、
  2月22日〜11月3日(祝)が8:00〜17:00。
  11月4日〜2月21日が8:00〜16:30まで。

 

3.みどころ

 法隆寺「西院伽藍」境内図
  (図をクリックすれば、大きくなります。)

法隆寺の拝観料は、西院伽藍の廻廊内(五重塔、金堂など)と大宝蔵院、そして、東院伽藍の廻廊内(夢殿など)が共通で1000円。それ以外の境内は、自由に拝観出来ます。拝観時間は、2月22日〜11月3日が、8:00〜17:00。その他の期間が、8:00〜16:30迄です。また、東院伽藍の東隣の「中宮寺」は別途です。なぜなら、同じ聖徳宗でも「法隆寺」は総本山。「中宮寺」は法隆寺の末寺で、鵤尼寺(いかるがにじ)、法興(ほうこう)尼寺とも云われている尼寺で、法華寺、円照寺と共に大和三門跡寺院。
 南大門から「参道」を見る

 法隆寺には、大門が東西と南の3カ所に在り、その内で一番大きな門が南大門です。最寄りの国道25号線のバス停「法隆寺前」から約400m、写真は「南大門」から「参道」を振り返って見た所で、石畳の参道脇に並木の青松が白砂の土壌に植わっており、法隆寺の静寂を保っているが、一歩門を入ると何時行かれても境内には、多くの観光客が溢れています。また、最寄りのJR大和路線「法隆寺駅」から南大門までは約1.6キロ、駅から真っ直ぐ北へ歩いて、国道25号に突き当たったら、左折して約200m西へ向い、バス停「法隆寺前」から参道脇の土産物を見ながら、駅から徒歩約25分。なお、駅からバスも有ります。

 法隆寺の国宝「南大門」

 法隆寺の玄関にあたるのが「南大門」、室町時代の1438年(永享10年)に再建され、三間一戸の八脚門、深い屋根を持つ室町様式の単層入母屋造です。なお、平安時代までは、今よりも約100m北の石段の上に建っていたが、1031年(長元4年)寺域の拡張に伴って現在地に移され、門の左右に延びる「大垣」と、南大門を入って奥の中門へ向かう参道脇の築垣(ついがき)は共に国重文で、左(西)側の築垣に建つ、桧皮葺の「土上(あげつち)門」と「唐門」は共に国宝で、残念ながら中へは入る事が出来ず、中の「地蔵院」「客殿」等や、また、右(東)側の築垣の中の「宝光院」「護摩堂」「弥勒院」も未公開です。


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